9/27 プリプリCH2章とスローループ

プリンセスプリンシパルCH2章

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プリンセス・プリンシパルの続きがやっと見られた。

今回は007みたいなアクション多めのノリ、前回の腹の探り合いや政治駆け引き、後味悪い幕引きの方が好きだったが今回も安定して面白かった、アンジェがドアをピッキングするときに会話をしながらさりげなく鏡で髪をチェックする素振りで後ろを見たりするドロシーとか、そういう細かい芝居の積み重ねがちゃんと説得力を生んでるし、王室内のパワーバランスにプリンセスや共和国とは別の思惑を持つ革命勢力、更に事態が錯綜していく予感を感じさせて先が楽しみな作りだった。

 

・スローループ

 

 

3年前にポピュラーな病気でこの世を去った父親から学んだフライフィッシングで今日も1人海辺で釣りをする山川ひより。そんな中見慣れぬ海を見て興奮し思わず飛び込もうとする少女に出会う。慌ててそれを止めると少女はひよりのしていた釣りに興味を持ち交流を深めて行く。別れ際に再会の約束をするものの、その機会はすぐにやってくる。なんと少女は再婚相手の娘、海凪小春だった。

 

両親の再婚で見知らぬ少女同士が姉妹になるというなんだか聞いた事があるあらすじからはじまる本作、割と複雑な生い立ちだが暗くなりすぎず少しずつ絆を深めていく様子がいい。

亡くなったそれぞれの家族の話をするときの重くもないが明るくもない雰囲気とかが異様にリアルでそこもいい。

フィッシングに関しての説明もくどくなく全てがなんだかちょうどイイ感じだ………。

両親の再婚という特殊な事情以外にも実の親子でもいろいろあるんだよという描写もひよりの幼馴染・恋を通して描写される、釣りを通していろんな人の関わりが生まれまた深まっていく様子をのんびり眺めるような作品だ。

 

表紙デザインに関する記事も面白かった、スローループがもつ家族ものや釣り、複数の魅力のどこにフォーカスを充てながら人が手に取って読みたくなる訴求力を生み出せるのか。

思えば電子書籍ばかり買うようになって作品の顔ともなる表紙のデザインにあまり意識を割いたことがない、今度からこういう部分にも目を向けるべきだなと感じた。