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スコットという名の男

 

スコットという名の男

スコットという名の男

  • キッド･カディ
Amazon

 


ラッパー・キッド・カディのAmazonプライムオリジナルのドキュメンタリーを見た。

そんなに昔に撮った感じではなさそうだが、何故か東京でインタビューを受けていた。何故だろ。

「「「Kid Cudi Saved My Life」」」

人々はキッドカディについて話す時、定番のようにこう言う、何なら今TwitterでKid Cudiと検索で打つとサジェクトの3番目に出てくるくらいだ。

ヒップホップ の旧来の価値観は「俺はクールだ」「俺はギャングスタだ」と語り、胸の内に抱える悩みや苦しみを包み隠さず話すことはなかった。(全く無いわけではないが)

キッドカディのアルバム「マン・オン・ザ・ムーン」はテクノとラップを融合させ、自分の傷ついた内面を包み隠さず曝け出し、誰もが心の奥底では抱いている共感を呼び起こしその気持ちを隠さなくて良いと安心させ、多くの若者を魅了した。

ヒップホップに新しい風を呼び起こしカルチャーを拡張させた。

ドキュメンタリーではカニエ、エイサップ・ロッキー、トラヴィス・スコット、リル・ヨッティーを始めあらゆる業界のカディファンが駆けつけてカディの音楽の魅力について話してる、こんなオタクの日記を見てないでドキュメンタリーを見てカディの音楽を聞こう。

売れてから「貴方の音楽に救われた」と口々に言われたカディは「自分も苦しいのに他人の命まで掛かっている」と更なるプレッシャーに押し潰されていく辛さも語っている。

 

追記

キッドカディのSNLのパフォーマンスがとても良かったので見てほしい。

 

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故カート・コバーンの命日の直後のSNLに出演したカディはoff-whiteの協力の元、カート・コバーンのアイコニックな花柄のドレスをサンプリングした衣装を着用していた。

off-whiteの21ssシーズンのテーマは「ADAM IS EVE」

男女の垣根のミックスを掲げたoff-whiteと、希死念慮防止やメンタルヘルス・アウェアネスについてラップをしてきたカディの活動の双方を繋げ、カート・コバーンへの敬意を持って行われたパフォーマンス、アプローチの方法もそれを発信するためのもの作りもどちらも素晴らしい。

今年見たSNLのパフォーマンスで一番好き。

 

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