9/25
・Drakeの新アルバム
Drakeらしいメランコリックでアンビエントなアルバム。
リリース直後から何度か聞きつつも、アルバムというよりはプレイリストを流してる感覚で聞いてた。
''Girls Want Girls(feat. Lil Baby)''で「私女の子が好きなの」と言うクィアの女の子に「僕もレズビアンだよ」といいながら女の子にアプローチを仕掛けるドレイクのフックで顔をしかめて以来イマイチ入り込めなかった(これについて行けるLil Babyは流石と言う他ないがそもそもの曲の趣旨が好きじゃないからその文脈に乗っかられても困ってしまう、なんならLil Babyのラインの方が今回は好きじゃない)
しかしサンプリングやリリックについて少しずつ見ていくと物凄く緻密に作り込まれていることは分かってきた。
むしろ好きだった部分は彼の強み的なメロウなR&B調の楽曲より「Fair Trade(feat.Travis Scott)」や「No Friends in the Industriy」みたいなスターとしての孤独について話してる曲のほうがずっと良いと感じる。
ドレイクは母が白人、ユダヤ系コミュニティの中で育った人だからアフリカンアメリカンからすると完全な部外者、しかし契約してるレーベルはLil Wayenのいる真っ黒なヤングマネー、ドレイク自身はそんなに苦労した子供時代を送ったわけではないけど周りにはそういう人たちがいてその痛みは理解できる、理解はできるけど当事者ではないからそういうことをラップで語ることはできないし、しない。
ストリートのサグライフとは違う所にいる、アフリカンアメリカンのコミュニティの外にもいる、というか活動拠点はカナダのトロントだし。
そういった事情を持つドレイクなりの孤独に弱いのかもしれないなぁ……
そしてそれが強みでもあって(他のラッパーと差別化できる)だからこそ普遍的な内容がいろんなルーツや地域の人の心のどこかに上手く引っかかって、垣根を越えて人々に支持されて人気に繋がってるのかもしれない。彼のメランコリックな雰囲気が醸し出す空気と、仲間といても、女性と居てもどこかに寂しさがある、空虚さを感じている、そんな誰もが漠然と抱えている孤独や空白を音楽として表現できるのが魅力なのかもしれない
そして膨大なサンプリングもどうやら楽曲の文脈を踏まえながら行わているようだ、このアルバムは単に耳心地良く聴きやすいだけではなく聴き込めば聴き込むほど、掘れば掘るほどに新たなレイヤーがある事に気がつきそうなスルメアルバムであることを感じさせる期待値がある。
せっかく日記という形で文字を書くんだからなるべく音楽も感じたことを言語化して残しておきたいんだけど難しいよね、どうしてもアーティストの周辺情報とかジャンル、経緯の話をしがちで、純粋に鳴ってる音そのものへの感覚の言語化というか。
・モンハンライズ
購入当時10時間くらいして放置してたのをいま友達とやってる
ラスボスのギミックが物凄い楽しかった、ダウンした時にわざわざ弱点殴れるように足場作ってくれたりとにかく接待が凄い。モンハンのギミックって人をイラつかせる目的のためにあると思っていたけど誤解だった。