7/10〜15
雑感
・Amazonプライムデー
もうここ数年は切らしてる日用品とかを買うだけになってしまっている。
でも無闇矢鱈に大して欲しくないものを買うよりずっと良い、暑さに耐えかねて日傘だけは買った。
・服
ファーフェッチでKENZOのセーラージャケットを購入した。
セールで非常にお安く買うことができてとても満足。上伊那ぼたんを読んでいるとたびたびセーラー風な服が多くて良いな〜と感じていたところに現在NIGOが手掛けるKENZOの春夏シーズンが綺麗に噛み合った。
というかこのセーラージャケットとか4巻でジンランちゃんが着てたのそのままというディテール。
今のKENZOはクラシカルで可愛らしい服が多く今後も注目していきたい。
あとこの付け襟がめちゃくちゃ欲しい。
何にでも合わせられそうだし、そのまま垂らさせても結んでも可愛い、即完したぽいので古着市場を監視。
読んだ
人生、カベに当たっても大丈夫。だって映画があるのだから! 「カツラを外すタイミングが摑めなくて……」「だったらズバリ『スーパーマン』です!」。ラジオ界を席巻するトークマスターにして“映画ウォッチ超人”こと宇多丸が、悩めるあなたにオススメ作品を伝授する! 部下の指導法からヤンキーがモテる理由、生きる意味まで、40超の相談を収録。人生悩んだら、映画に訊け!!
最近Twitterの知り合いがYouTubeライブにて「映画の人」として紹介したことが印象に残っている、そんな宇多丸氏の映画に関する本。
読者投稿のお便りから「あなたの悩みに必要な映画はコレです!」と宇多丸氏が映画をレコメンドする形式。
読者の悩みに添いながらも映画を観る上でのスタンスとして「(劇場に集まって同じ作品を見るという)集団的体験であると同時に本質としてそれぞれが孤立した経験でしかあり得ない」とし、貴方の悩みにきっと合うかもしれませんが、そうじゃ無いかもしれない。時には貴方の溜飲が下がるのではなく、傷ついてもしまうかもしれないという姿勢で映画を紹介していて真剣だな…と思えた。
中には「ヤンキーのほうが異性にモテるのはおかしい、僕は本や映画のことも良く知っているしそれを女の子に教えてあげることだってできます」という相談に関しては「教えてあげるという上から目線の物言い。自分で思ってるよりずっと男性原理的な考え方をされていますよ。」と切って捨てながら、ウディ・アレン監督作品を勧める厳しい一幕もあり面白かった。
読んで観たいなって思ったのはアイドルの負の側面をも商品にしたというAKB48のドキュメンタリー映画。
一夜で勢いよく全部読み進めてしまった。
読む前はリアリティーショー周辺の話が絶対好きでは無いと感じて警戒していたのだが、読み物のいいところは映画と違ってペースを自分で調節、時間を支配できることだ。
SNSに投稿される誹謗中傷の数々──をさっと読み飛ばすことでなんとかなった。
アニメだと声優の演技や音楽も派手に乗っけてどっしりと重く描いてそうでキツそうだなぁ。
芸能という世界に対する描写は日々起こり、SNSでそれを見てげんなりする数々の出来事の縮小された再生産という感じで、特に新鮮味は無いし、芸能界の人間関係による縁故が仕事の獲得や引いては作品の質にも直結しうる芸能界の政治性も力学も面白くは無い。(某ミュージシャンの''ご縁と御恩''を思い出してしまうせいなのかも)
しかしそこにパリの上流社会を駆け上がりながら復讐を仕掛けていくモンテ・クリスト伯の応用と、恋愛中心の人間関係が混ぜ込まれると凄く面白い。
特に黒川あかねさんが良いキャラクターで、彼女が役者を志すきっかけの天才子役・有馬かなが成長や自分の傲慢な振る舞いで仕事を失う中で自分を卑下するようになり、舞台や現場全体を俯瞰しながらサポートに徹する「便利な人」として芸能界にしがみついている事が本当に許せなくて、そんな彼女の今現在の生存戦略を真っ向から批判するのが本当に良かった。
そしてかなちゃん自身が簡単には10年続けてきたその生き方を捨てられなかったのも時間の残酷さを感じられて良かった、結局かなちゃんをかつての太陽に戻すことが出来たのは10年前に彼女の全能感をへし折ったアクア自身であり、あかねさんでは無かったのだなぁ。
読む前はもっと様々な要素が過激なのだろうというイメージを抱いていたが「アイドルだって当たり前に人間でそんなふうに扱われる言われはない」「芸能人である前に守られるべき子供である」という価値基準を絶対に守り抜いていて、ストーリー展開の構成含めてあらゆるバランスをきちんとコントロールしようとしてる雰囲気を感じて、思ってたよりずっとずっと読みやすかった。
・ジブリの最新作「君たちはどう生きるか」も観たのだがもう少し自分の中で咀嚼してから思ったことを書き起こしたい。